インタビュー

INTERVIEW 09

真野 勉さん

株式会社SUPERSTUDIO 取締役
株式会社リアルワールドで、営業に従事。入社半年で営業成績トップを獲得。
社東証マザーズ上場に貢献した後退職し、在職中の株式会社SUPER STUDIOを創業。

目標はビジネスで日本の教育を変えること
常に新しい切り口でアクションを取り続ける

ビジネスマンラップトーナメント(以下、BRT)を始めたきっかけを教えてください

中学生の頃からラップが好きで、ラップを通じて人とつながりたいと考えていました。ラップは、ストレートな思いを自分の言葉でリズムに乗せて発表する、言わばプレゼンテーションのようなものです。怖いイメージを持っている人も多いと思うんですが、今の日本のラップはそうではないんです。いかに言葉で思いを伝えられるかの真剣勝負。
ラップのネガティブなイメージを変えたい、あとは、社会人同士がラップを楽しむ場になれば、という思いで、個人的にBRTを企画しました。

ビジネスマンラップを思いついた時は、ラッパーは8人くらい集まればいいかな、と募集してみたら、20人以上の参加者が集まりました。反響は想像以上。
ラップトーナメントが盛り上がった後は、業種も会社規模も様々な人が意見交換します。異業種社会人の「出会いの場」にもなっています。同じ「ラップ好き」というマインドを共有しているからこそ、その場限りの出会いにならず、いい関係で繋がっています。
KEN THE 390さんは、このBRTの審査員を務めてくれています。KENさんも元バリバリのサラリーマン。ラップはもちろんのこと、社会人としての酸いも甘いも理解できる最高のリアルビジネスマンラッパーです。

次々に新しいことに挑戦されている真野さんですが、いつも成果を上げる秘訣はありますか

前職で営業をしていたころ、自分は、前のめりでアクションを取りまくることだけをやっていました。その都度結果を見ず、どう仕事に向き合うか、それが大事だと思っていたんです。
仕事をしていると、何のためにやっているのかとか、自分の行動に意味がないのでは、ということが脳裏によぎることがありますが、そういうことは考えない。とにかく、できることを真剣に取り組む。それでもモチベーションが下がってしまったときは、休みの日にビジネス書を読んでいます。でも、休みの日までビジネス書を読んでいると、なかなか頭が休まらないかもしれませんけどね。

起業メンバーでもあり、取締役でもある、株式会社SUPER SUTUDIO とはどういった組織ですか

SUPER STUDIOは、EC事業や動画コンテンツ作成などを手掛けています。でも自分がこの組織でやりたいのは、「個人がやりたいことをやれる」会社にすること。これは、やりたいことがある人に入社してもらっているということでもあります。全員が、仕事から刺激と成長を感じられるように、社内の風土を作っています。
SUPER STUDIOを立ち上げてから2年間は、経営がすごく苦しい時期もありました。コンビニの買い物もカードを使うくらい、ギリギリでした。でも、今年はかなり軌道に乗っている実感があります。ベンチャー企業にありがちな、好景気に左右された業績ではなく、好調です。

今後、どういったことに挑戦されたいと考えていますか

大学時代、2か月間アメリカに留学し、リーダーシップや実践型のビジネスモデルを学びました。そこで、前のめりでアクションを取り続けることの重要性を肌で感じたんです。日本の教育システムは、グローバルな競争社会では通用しないことも分かりました。
アメリカから帰国したのは、東日本大震災直後の2011年3月。日本の状況を見て、「何かしなければ!」、と強く感じ、帰国してすぐに南三陸にボランティアに行くことにしました。そこで、被災地域の子どもの学習支援を行うNPOに所属して活動しました。
その後、自分はビジネスの世界で、営業、上場の調整業務、新企業の立ち上げなどを経験しました。ゆくゆくは、この経験を生かした、日本の教育の改革を行いたいと考えています。
NPOで活動していた際に、教育の問題に最前線で活動している人や団体が資金難で苦しんでいるのを目の当たりにしました。
NPOの中には、補助金や助成金がないと活動できない団体も多く存在します。NPOという形では活動に限界があるので、自分はビジネスの切り口で、日本の教育の課題を解決していきたいと思っています。
今のポジションでは、SUPER STUDIOの採用も担当しています。社内の人材育成も「人」の教育に関わることなので、生涯教育の一環だと考えて力を入れています。


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