インタビュー

厚井 伸介

INTERVIEW 14

厚井 伸介さん

2010年に前職の営業を退職し、個人事業としてスタート。
翌年東日本大震災がおこり、東日本での雇用問題を解決しようと株式会社ESNAを設立。
その後、IT・WEBに特化した株式会社e-webを立ち上げ、勤怠管理のソフトを開発。
現在はアイアールの勤怠管理システムにも協力していただいてる。

事業成長にはITが必要不可欠。
『こうであってほしい』は全て実現できる時代へ

厚井さんのこれまでの活動についてお伺いします。東日本がきっかけで会社を設立したとありますが、具体的にはどういった活動をなさっていましたか?

始めに東日本大震災があったから、何かしようと言う考えではなく、雇用の創出、なおかつ働きやすい環境づくりと言う目的の元、起業しました。
前職で僕は営業マンとして従事しておりました。出身が仙台でしたので、仙台と東京を担当しておりました。
その後、会社を辞め起業し、間もなく東日本大震災が起きました。その際、やむを得なかったのかもしれませんが、前職の会社が時給大幅ダウンや人を辞めさせたりと言う対応を取ったことに不満を抱きました。
そうしたことから東北の子たちから僕の所へ多くの連絡が来ました。それまで個人で活動してましたが、フリーランスとして活動していた東北の人達が集まってきましたので、10月に会社として設立しました。
初めは10~15人くらいのスタートでしたが、設立から5,6年で70名程の社員にまで成長し、当初の目的であった雇用の創出に多少なりとも寄与したものと自負しております。

震災で両親をなくした子がたくさんいましたので、エスナでは、お金を稼げる環境づくりの一環として高校生からのバイトもOKにしました。
ただ、お金を稼ぐと言う目的だけではなく、弊社が営業代行業務であるため、高校生から従事することで営業と言う業務を通じ、彼ら彼女らの成長にも繋がり、将来有望な人材になってくれるものと思ってます。
営業と言う業務は、お客様と話す機会が多く、断られたり、時にはお叱りを受けたりもします。
その結果に対し、何故ダメだったのかをしっかり考える様に伝えています。ただ、思い悩んだり、苦悩したら、人に相談し、答えを見出していくことも併せて伝えてます。

会社は、お金を稼がないといけないので学校とは違い、全て自己責任で考えないといけないものの、皆で協力してやっていくことで全員で成長しております。
会社だけではなく、社会にも必要とされる人になって欲しい想いから、外部研修やセミナー等の勉強の場を提供したり、また積極的に参加してもらってます。

厚井 伸介

他にも東日本大震災で参加した活動は、地域復興マッチングの「結の場」という被災地域企業と支援提供企業のマッチングを目的としたワークショップです。
「結の場」に参加してみて痛感したのは、何とか役に立ちたいと参加してみたもののあまり協力できなかったことです。
大手企業さんは社員食堂を開放し、被災している企業さんを社内に迎え入れたりしてたんです。他の企業様は強みを生かして色々と協力したりしていたんですが、当時うちの会社は50人ほどでそういった手助けができず、会社をもっと影響力のある会社にするぞ!と改めて決意をした場になりました。
今自分たちにできることはやろう!と想いを新たに取り組んだのが、営業会社の強みを活かし事業提携して被災した企業の商品を手売りしたり紹介していました。

厚井 伸介

怠管理システムの見える化によって上がる社員のモチベーション

今回勤怠システムでアイアールにご協力いただいていますがどういった経緯でそうなったのでしょうか?

もともと当社では無料の退勤ソフトを使っていたのですが、これ社内で作れないのかな?と言う疑問から始まりました。
システム担当の社員に見てもらいました、そうしたら作ってしまったんですよ。改めてシステムの人ってすごいなぁと驚嘆させられました。
それから社内の勤怠管理ソフトができて2年ほどずっと自社で使用していていました。そのソフトを他社の人に紹介してみたら「使いやすくていいね」と評価を頂いたり「こういったシステムは組めないの?」などアイデアを頂いて、そのアイデアは全部形にしてきました。
最初、無料で提供していたんですが、だんだん会社の中で収益を作らないといけなくなってきて商品化しました。
社内のシステム部で作った社内用の勤怠管理システムが世に出せたのはとても嬉しかったです。
取引先の人より、アイアールの加藤専務を紹介され、お会いすることになりました。
その場で加藤専務より、現場社員の勤怠管理等で総務が大変との話を伺い、その問題なら、当社で解決出来ると思い、システム導入の話をし、現在に至りました。

厚井 伸介

営業会社なのでランキングみたいのがあるんですね。時間の生産性を出すのは本部なのですが、例えば営業マンが顧客管理をまとめているファイルに「1件獲りました!」と記入したとします。それを本部が目視確認してランキングを作成します。そういう作業を何個もしていくと人間なので間違いが起こってしまう時があります。その間違いが起こると途端に社内がごちゃごちゃしだすんです。
「そっちが入れ間違えた!」「なんでちゃんと確認してないんですか?」とか、よくありそうじゃないですか?こういう社内の摩擦がどうしても嫌で全部自動化したい、という話で勤怠管理と成績管理をまとめて形にしてもらったりもしています。

近年「働き方改革」がすごく言われていて、在宅ワークもあればフリーランス、フレックスタイムの人もいます。時間はここで場所はここでやるってその人達全員バラバラのことを管理できる商品が出たことが本当に嬉しいです。
ただ、他の会社の勤怠管理ソフトとの差別化を図らないといけないんです。うちの出している勤怠管理ソフトは、個人の働いている情報をしっかりと管理できて、さらにコミュニケーションがとれるようにLINEで連動していて、誰がいつ出勤したのかがひと目でわかるようになっています。

厚井 伸介

LINEって時系列に出てくるんですが、まずこれがとても見やすいと好評です。
うちの会社は9:00出社なんですがすこし早く来て車内清掃を自分たちで行うんです。そうすると8:23に来ている子は「早く来て掃除をちゃんとやってやる気があるな」とわかりやすいし、8:53に来ている子は「ちゃんと掃除しているのかな?やる気が落ちてしまっているのかな?」と思いますよね。
これが毎日届くので、上の管理する人間がしっかり周りを見て正当な評価ができるんです。
うちの会社ではそういった細かいところを見て、やる気があったりモチベーションが高い子を上に配属するようにしています。
早く来てしっかり業務を全うしている子がどんどん出世していけば自分がどう変われば良いのかが明確に伝わると思うんです。
それで他の子のモチベーションも上がるようになったら会社としては最高の状態が出来上がりますよね?
ただ、ずっと長い時間仕事をしているから偉い!というわけではなくて、僕は結果さえ出せていれば業務時間は関係ないと思っています。好きなときに仕事して好きなときに退出して、それで仕事もできていたらもうなにも言うことはありません(笑)

井伸介×建設

厚井さんの建設に対する感想をお聞かせください。

建設業は大変そうだな、と思うのとおなじくらいやりがいも多そうだなと思います。
自分がやってきたことが具現化して見えてくるのでわかりやすいじゃないですか。
あと、僕が高いところが苦手なので、建設って足場を作ってどんどん高いところへ登っていったりすると思うんですが、すごいよなぁ、って関心します(笑)
さくさくっと高い場所で作業していると格好良いですよね。
自分の仕事と絡めて言うと、アナログ的だなと思います。勉強不足で今は違うかもしれないのですが...

厚井 伸介

厚井さんがご自身のスキルを持って建設業に携わるとしたらどのような形で関わってみたいですか?

アイアールは技術スタッフを企業へ送り出しているそうですが、そこのクライアント(派遣先)、派遣主(アイアール)、技術スタッフのトライアングルのやりとりを一つでどこでも繋がれるようにしたいですね。
FAXがある場所でないと必要な情報が送れないと言う課題が発生すると思うんですが、そこがひとつ、自分の端末とネット環境さえあればカフェでも自宅でもどこでも対応ができるようになるんです。
そうするとみんなの時間が有効に使えて、共有もできて連結ができる。みんなwin-winの状態になりますよね。もちろん建設業のアイアールさんだけの話ではなく全部の企業に言えることなんですが(笑)
もうひとつはバックヤードのお仕事の退勤確認システムでの負担を軽くすることができます。

その場合人間はいらなくなりますか?

確認作業で人間の役割は必ずあります。
ただ、その前作業の計算部分がすべて自動になるので少ない人数でたくさんの人数の給与計算ができるようになります。
確認作業の人も今まで時間を多く取られていた計算部分がなくなるので確認の時間がたくさん取れるようになりますし、空いた時間で他の業務ができるようにもなります。
そうやってITから色々な事業へ手助けができるようになればと思っています。

厚井 伸介

厚井さんのお仕事マストアイテム

厚井 伸介

・パソコン
・モバイルバッテリー
・モバイルWi-Fi
これが僕の仕事の三種の神器です。
これらがないと仕事が始まらないですね(笑)

インタビューを終えて
厚井さんのお話はネット関係にあまり強くない私でもわかりやすく、さらに聞いていて楽しくなるようにお話してくださいました。
インタビュー中も途中笑いが入ったり、カメラマンからも興味が湧いて質問してしまうほど素敵なインタビューとなりました。
”勤怠管理システム”でさらに内勤・技術スタッフが働きやすくなるよう努めていきます。

TOP