インタビュー

田中 雄介

INTERVIEW

田中 雄介さん

"Humanity is a Team. "
「人類はチームだ」の精神で、
人と人が会う事で解決可能な課題に特化して取り組む株式会社AUU(アウー)の代表取締役。
学生時代はトランポリン競技に打ち込み、現在の趣味はトライアスロンやクラシックバレエと超アクティブな社長さんです。

自己紹介をお願いします。

株式会社AUU代表取締役の田中雄介と申します。大学を卒業後、野村證券に就職し、13年3ヶ月間働いた後、2019年7月に株式会社AUUを設立しました。弊社は、人と人が"会う"ことで解決できる課題をサポートすることから、『AUU(アウー)』と命名しました。課題解決に特化したビジネスマッチングのプラットフォーム『AUU Online』というメディアを運営しており、カテゴリ別に分類した課題解決に関連する記事を配信すると共に、課題解決のお役に立てる、個人のプロフィールや法人の情報を掲載しています。弊社に「ここを紹介してほしい」とか「この課題を解決できる方を紹介してほしい」などの依頼を頂き、「誰に何を相談すべきか」という点に特化して、課題解決のマッチングサポートを行っています。

どうして野村証券をやめて、ビジネスマッチングのプラットフォームを作ろうと思ったのですか?

証券会社と聞くと株屋(有価証券取引)と言ったイメージが強いかと思いますが、近年、取り扱える商品も幅広くなっており、金融機関全体としても有価証券取引や融資だけではなく、お客様の資産に関わる課題解決にも力を入れて取り組む時代となっています。こういった流れは、私が野村證券に在籍していた13年3カ月間の前半と後半でも、お客様のニーズが大きく変化していく様を実感していました。もともとは株で儲けたいと仰っていたお客様が、「うちの会社、後継者いないのだけど、どうしたら良いの?」というような課題解決を求める様々な案件がどんどん増えていきました。しかし、そういったニーズのお役に立ちたいと思っても、証券会社では3~4年程で異動になってしまう為、課題解決に中長期の時間を要する案件ビジネスには、なかなか取り組むことができませんでした。そこで、まずは私が野村證券の中で一歩踏み出してみようと思い、全域型の営業職から地域密着型の部署に職種転換し、課題解決に特化した案件チームをつくり取り組みました。お客様の課題解決に特化した行動を1年間継続した結果、有価証券取引以外の案件成約の件数が3倍、収益が2倍となり、支店がCEO表彰されるという、僕にとっては革命的なことが起こったのです。たった1年で結果が出たということは、野村證券や金融機関に留まる話ではなく、社会全体で求められていると強く感じました。業界再編が加速する時代において、課題も多様化し、解決策も多様化していくのであれば、課題解決に特化した、人や企業、解決策の情報を整理集約し、提供できるビジネスマッチングのプラットフォームは、これまで無かった事から、僕自身が創らなくてはならない、創るんだ、という使命感の基、株式会社AUU(アウー)を立ち上げました。

田中 雄介

他のビジネスマッチングとは違うところはどこですか?

ビジネスマッチングというとIT系の業態が運営しているマッチングサイトやビジネス交流会でのマッチング、金融機関が取り組んでいるマッチングの3つに分けられると思っています。 T系のマッチングは、代表的なところですと、ココナラさんやタイムチケットさんなどが挙げられます。検索して希望の人を探す仕組みですが、依頼者が信頼できるかは自分で見極めなくてはならないですよね。気軽に依頼できるメリットがある一方で、依頼者が信頼できるか出来ないかはビジネスマッチングにおいて、とても重要な問題になります。例えば、後継者問題や成長戦略、M&A、新規事業、人材獲得、財務強化など…その他、挙げるとキリがないですが、重要な決断を要する事業課題のビジネスマッチングは、情報開示の観点からも、信頼できる専門家からの専門家の紹介でなければ、信頼は生まれず、依頼もできないと思っています。その為、弊社が間に入り「課題」を主軸とした、信頼できる専門家をご紹介させて頂くという点に差別化した強みを持っています。
次にビジネス交流会のマッチングでは、数十人~数百人規模が一同に集まり名刺交換をするケースがありますが、短時間で多くの方との接点を持てるメリットがある一方で、前途に述べた「信頼性」の問題や、具体的なニーズの共有まで会話が発展せず、ビジネスにおける精度の高いマッチングが難しいのではないかと感じています。また、金融機関が取り組んでいるマッチングについては、しっかりとしたニーズヒアリングが成されている為、精度の高いマッチングが可能であると思いますが、一方で金融庁の存在も大きく、情報の取り扱いや提携先・協業先の選定という点については、かなりシビアで厳しい実情があります。その為、課題を抱えている人や企業に対して、繋がりのある人や企業を紹介するには、時間のかかるステップを踏むこととなります。その為、課題解決の情報やサポートに特化した、ビジネスマッチングのプラットフォームを運営する弊社だからこそ、人と人が ”会う” ことで解決可能な様々な「課題」を整理・集約し、企業やスペシャリストの情報を基に、精度の高いマッチングをサポートさせて頂けているという点で差別化を図っています。

ビジネス課題のマッチングをたくさんやられているとやりがいも大きそうですね。

たくさんのマッチング事例を経験させて頂いているため、本当に多くの方々に感謝をしています。AUUを知って頂いているたくさんの方々から多くの紹介を頂き、プラットフォーム事業を成長させておりますが、特にやりがいを感じる点として、マッチングが成立・成約した際に「ありがとう!」と言って頂けることで、やりがいを感じています。課題解決コンサルティングや、M&A、不動産、提携先・協業先の模索などの案件は、かなり深くリサーチをしなければならない為、時間がかかってしまうケースも多々あります。リサーチに苦労することもありますが、最終的にお繋ぎすることができ、感謝のお言葉を頂けた際には「お役に立てて良かった!」と格別のやりがいを感じることができています。また、一般的によく知られているような知名度の高い企業様の案件に携われるという点も大きなやりがいと事業拡大のモチベーションに繋がっています。

これまでたくさんマッチングしてきたと思いますが、大変だったとか効果が大きかったなどの印象深い事例とかありましたか?

具体的な事例を一つ挙げさせて頂きますと、ペット用品の卸売業の企業様とのマッチング事例があります。 ペット関連用品を扱う業界は今でもFAXでやりとりをしていたり、社長自ら営業や棚卸をしていたり、長い歴史と伝統がある一方で中々変われていない業界である事を同社の社長から教えて頂きました。ある日、社長から「ペット業界に革命を起こしていきたい。自社で持つオンラインサイトで、もっと販路拡大をしていきたい。何か方法はないものか。」と依頼を頂きました。オンラインでの販売といっても、楽天やアマゾン、他EC、自社サイトなど販路は様々で各社特徴もあり、弊社と繋がりのある専門家と綿密な打合せをした上で、楽天との相性が良いと定め、楽天専門のコンサルティング企業をご紹介しました。その結果1カ月程でPB商品が楽天ウィークリーランキングでトップになり、オンライン・オフライン共に売上が急激に伸びたのです。この事例がきっかけとなり、現在でも同社の事業内部の課題解決や、新規事業の挑戦にも弊社が関わらせて頂いています。業界に新風を巻き起こしたいと熱意をもって行動を起こす社長の横で、ワクワクしながらサポートさせて頂けることは掛け替えのない経験となっています。

これからのAUUの展望を教えてください。

人と人の出会う方法に革命を起こし、世の中の課題解決に貢献できるプラットフォームを目指します。現在はスタートアップしたばかりの3期目を走っている会社ですが、業界再編が加速する時代において、様々な課題に対し、どの様な解決策があるのか「知らない」、誰に相談をしたら良いのか「わからない」を解決できる仕組みを世界に広めていきます。現時点では「信頼」を積み上げている段階なので、実際にお会いした深い知見がある方や企業のみに登録頂いていますが、4期目以降は "スケールアップ(拡大)" を意識していきたいと考えています。現状、弊社の情報サイト「AUU Online」は、情報収集をして依頼するといった、オンラインとオフラインの融合したサービスを提供していますが、もっと使いやすく、気軽に人や企業、必要な情報へアクセス出来る様、システム構築を強化していきます。例えば無料の個人登録(プロフィール)を公開した上で、自分がアプローチしたい人にメッセージを送信可能にし、受信者も送信者のプロフィールを確認してどんな人なのかを確認しながら、ブロックもできるし、気に入れば会話もできるというシステムを構築していきます。その為に来期以降は、資金調達とシステム構築を進め、スケールアップ(拡大)を目指します。「人」には誰にでも、必ず何かしらの「得意」(スキル)があると思っています。その誰もがもつ「得意」にスポットを当て、その得意を様々な課題解決に役立てていける世界を創出します。4期目以降は、これまでのアナログに課題解決をサポートする会社から、人のスキルと企業のデータを整理・集約したデータバンクに成長していきます。今後は海外との距離感も近くなり、協働や協業・提携、M&Aなど、益々身近になると予想しています。その様な時代に弊社のデータベースを駆使してスムーズなマッチングに貢献していきたいと考えています。その先には世界中の人と企業とサービスの情報を整理・集約し、世の中の人と人の出会う方法に革命を起こし続けていきたいと考えています。

アイアールに対する印象を教えてください。

若い人材がとても活躍されていらっしゃるので本当に活気があるなという印象を持っております。短期間でこれ程までの成長力を誇るエネルギッシュな企業である事にも感銘を受けており、いつも学ばせて頂いております。ここ最近では、いくつかの大企業様から、従業員の平均年齢が高くなっていて、なかなか若い人材の登用ができない、という依頼も頂いています。多くの企業が従業員の高齢化に悩んでいる中で、アイアール様の若い力をエネルギーに変え「建設業を人気業種にする」という目標に向かって一丸となって突き進む社員の皆様の姿は、非常にパワフルで無限の可能性を秘めていると感じています。

田中 雄介

働く若者にメッセージ

今の時代は、業界再編が加速していて、時代の流れが速くなっていると感じています。これまでよりも、より変化に対応していく必要があり、生き方も働き方も多様になってきています。しかし、何事も、物事の本質を考え「ブレない」というのはすごく大切な事だと感じていて、今、自分が打ち込んでいることや、目の前の事を楽しみながら一生懸命取り組むことは、スポーツも趣味も、ビジネスでもとても大切だと思っています。目の前のことを楽しみながら一生懸命チャレンジし、自分の立てた目標を一つ一つ達成していく。目標に到達できなかったとしても反省点を修正して次の目標に向かっていく。アレもコレもやって、ダメだったからすぐ辞めて…という悪循環に陥る事があるかと思いますが、それだと結局、いつまでたっても達成感を味わえないし、自信にも繋がらない。これだけ様々なチャンスが広がっている世の中だからこそ、まずは、自分の目先のやるべきことを楽しみ、一生懸命打ち込みながら視野を広げていくと、自分の「新しい可能性」や「やるべきこと」、「夢や目標」が見えてくるのではないかと思っています。

田中 雄介

企業紹介

株式会社AUU
https://auuonline.com/

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