みなさんは穴太衆(あのうしゅう)をご存知ですか?
戦国時代に今の滋賀県大津市辺りに住んでいた石垣を作る職人集団のことで、安土城をはじめ、大阪城や江戸城の築城にも携わったことで知られています。全国の8割もの城の石垣が穴太衆によるものだそうです。(ブラタモリで紹介されたこともあります!) 今も1軒だけ残る粟田建設という会社が技術を守り続けています。
8月に「お城フェス」というイベントに行って15代目の粟田純徳氏と直木賞作家の今村翔吾氏の対談を聴きました。
引用元:テレビ大阪ホームページ https://www.tv-osaka.co.jp/event/shirofes/
お城の石垣というと、きれいに切り揃えられた石が積まれているものを思い出す方も多いかもしれませんが、穴太衆の石垣は写真のように自然石をそのまま積み上げたもので、この積み方の方が実は丈夫なんだそうです。(写真は高知城の石垣です)。一見雑然と積まれているように見えるのですが、石の配置はとても計算されていて、何百年も崩れないように排水なども考えられています。
そんなに計算されているのに、設計図は一切なくて、頭の中で石の配置を思い描きながら組み上げて行くのだそうです。しかも、用意した石を1つも過不足なく使うのだとか。「石の声が聞こえて、自然とどこに置くのかがわかる」ということでした。
とにかく驚きです!
お城に行かれた際には、ぜひ石垣にも注目してみてください!