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日本の元号

東京支店コラム

平成も30年(31年かな?)で終わり、5月1日から令和の時代に入り、早1ヶ月が過ぎようとしています。この元号はいつから始まっているのでしょうか。

古くは645年大化が始まりとされています。今から1300年以上も前からですから歴史を感じます。では何故、元号を用いる様になったのか諸説様々ですが、元々は古代中国で使われていた風習を真似たもののようです。また、中国に限らず西洋ヨーロッパでも元号は存在していたそうです。

それでは何故、日本だけに元号の文化が残っているのでしょうか。これは日本の歴史を遡ると良く分かります。

古代社会では今の様な共和制や合衆国制、連邦制では無く、殆どの国が王制でした。古くは中国における秦の始皇帝から始まり、ローマ帝国のユリウスシーザー、またヨーロッパにはハプスブルク家やメディチ家と言った様々な王家がありましたが、歴史の中で殆ど全てと言って良いほど滅んだり衰退して行き、今ではその名残りしかありません。中国もしかり、秦から始まり漢、隋、唐、宋、元、明等、数多くの王朝が君臨し清を最後にそれは消滅してしまっています。そもそも元号とはその国の王が君臨する時代を表す為に作った物であって、その王家が滅びると必然的に無くなって行ったようなのです。
では日本はどうでしょうか。今回の皇位継承に伴い、今上天皇は初代の神武天皇から数えて126代目にあたります。つまり歴史の中で紆余曲折はあったものの、世界の国々の中で唯一日本だけが万世一系の王家を維持して来たと言うことなのです。王家が変わらないのですから元号もそのまま継続するのも当然と言えば当然なのです。

私たち日本人が何気に使っている元号。これは国の歴史を物語るのに非常に重要な証です。これからも、皇位継承毎に様々な元号が用いられると思いますが、この日本と言う国が続く限り永遠とつないで欲しいと一人の日本人として願うものであります。

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