コラム

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小さいころの夢は?

東京支店コラム

アイアールの「イケおじ」、人事部のTさんからステキなコラムが届きました。
‘70年代に放送されていたTV番組の名前も出てくる、
T少年の、懐かしくも微笑ましいエピソードです。
(※食卓の画像はイメージです)

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私は小学生6年生の時、担任の先生から、
「卒業式で校長先生がひとりづつ”将来の夢”を聞くから考えておくように」と言われた。
その時、親に「コックさん」と話したら、「コックさんのほかにはないの」と言われ、
じゃあ考古学者と言ったら「それがいいね!」と言われた。
まあ、大人の世間体としては当然だろう。
強制されなかっただけよかったかもしれない。

なぜ、コックさんだったのかというと、昔、外国のテレビ番組を日本で放送していた。
その中に「世界の料理ショー」という番組があった。
スーツ姿の小太りの男性が、スタジオの観客の前で、ワインを飲みながら
雑に(材料の半分は外にこぼれてるみたいな!)料理を作る番組。
たまに「今朝、うちのかみさんが~」的なアメリカンジョークをはさみながら料理を作る。
作り終わったら、観客から一人を選んで(選ばれた観客はすごい喜ぶ。)
一緒に料理を食べるというだけの番組。
たまたま、それを見て、子供心に男の人が料理するのってかっこいいと思ったのだと思う。

さて、卒業式当日、壇上で卒業証書を受け取るとき、
校長先生が「大人になったら何になりたいの?」と予定通り聞いてきた。
校長先生の手元リストには、私の夢は「考古学者」となっていたはずである。
ところが私は、小声で「コックさん」と答えた。
反抗期ではないので本当にそう思っていたんだと思う。
校長先生は「コックさんになったら先生にも料理を食べさせてね」と
やさしく言われたのを今でも忘れない。とってもいい先生だった。
家に帰って、なんて答えたか親に聞かれ、「考古学者」とうそをついた。
我ながらなかなか親孝行でよくできた子供だったなと思う。

実際には、コックさんになりたいと思ったのはその時だけで、
その後は夢があったりなかったりといろいろ変化していった。
大人になる過程で、好きなものって変わっていくんだなあと実感している。
考えてみれば、好きな食べ物や好きな服装、好きな趣味や好きな友達。
数年前と同じである可能性は非常に低い。
特に若い時はどんどん変わっていく。

好きなものが変わるときって、偶然のきっかけから始まることがほとんど。
そのきっかけは周りにいる人たちからもたらされるということが多い。
たまたま紹介された場所で好きな趣味に出会ったとか、
偶然聞いた話からやってみたら褒められて好きになったとか。
偶然が大きく影響していて、周りの人がもたらしたことで
自分の好きが変わっていく。これは自然なこと。
偉い先生の理論でも「偶然の出会いで自分を変えて、
それを前向きにとらえることがあるから変化が生まれる。」と言っている。

皆さんも是非、日常の偶然を積極的に前向きにとらて、
自分の可能性が大きく広げてみてはいかが?
新しい夢につながっていくかもしれません。

追伸
料理を作ったりするのは今でも嫌いじゃない。
もしかしたらこの先、偶然の出会いがあって、料理人になるかもしれない。
(校長先生には食べてもらえそうにないけど)

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